ジョンQ -最後の決断- (2002) : John Q

アカデミー賞俳優デンゼル・ワシントンの最新作となるサスペンス。重病の息子のために立ちあがった父親の大胆な行動を描く。スリリングながら、父性愛の描写は感動的!

監督:ニック・カサヴェテス
出演:デンゼル・ワシントン、ロバート・デュヴァル、ジェームズ・ウッズ

ジョンQ -最後の決断- (2002)のあらすじ

息子が重い心臓病に倒れ、父ジョンQ(デンゼル・ワシントン)は手術費を稼ぐために奔走。だが不条理な制度によって医療保険がおりず、手術を受けられない。怒ったジョンは人質をとって病院にたてこもり、息子を救うため賭けにでる。

ジョンQ -最後の決断- (2002)のあらすじ

舞台はイリノイ州シカゴ郊外。ある朝ベッドでテレビの討論番組を見ていたジョン(デンゼル・ワシントン)は表でがちゃがちゃと何かの機械が動く音に気付き、血相を変えて飛び出すとローンの不払いで妻デニーズ(キンバリー・エリス)の車が差し押さえられ回収されようとしているところだった。ジョンは妻が仕事に行けなくなる、と訴えるが差し押さえ人はそれならローンを払え、と冷たく言い放ち、妻の車は無情にも回収された。ジョンはつい最近会社のリストラの対象となり、フルタイム(正社員)からパートタイム(バイト)に格下げされ、給料が目減りして生活が苦しかったのだ。朝食の席でも眉間にしわを寄せて新聞の求人広告欄をにらみ新しい収入源を見つけようと必死になった。パートタイムに格下げされたため仕事は半日で終わり、これまで工場勤務であったため不慣れなネクタイを締めて副業を手に入れようと面接を受けるが「資格過剰」を理由に落とされ続けた。

経済的に苦しい生活でも救いは息子マイクの明るい笑顔を見られることだったのだが…。週末、少年野球に所属しているマイクの試合を見ていると、走っている最中にマイクはいきなり苦しそうに胸を押さえて倒れ、その場でがくがくと痙攣し昏睡状態に陥った。血相変えて地元の救急病院に運び、別室で心臓外科部長のレイモンド・ターナー医師(ジェームズ・ウッズ)と病院院長のレベッカ・ペイン(アン・ヘッシュ)が、マイクは重度の心臓病で、一刻も早い心臓移植手術が必要だと告げた。ジョンは即座に移植者待機リストにマイクの名前を載せるように頼むが、手術費用は高額で、移植待ちのリストへ載せるだけでも高額の費用を前払いしなければならない。レベッカは「あなたが入っている保険は、移植手術には適用されない」と告げた。愕然としてジョンが働いている会社に問い合わせると、ジョンがフルタイムからパートタイムに格下げされた時、無断で、会社の都合で保険のランクも下げられたため高額な移植手術には適用されないうえに、両親ともに健在で職がある事から国からの補助も受けられない。

ジョンとデニーズは家財道具を売り払い、カンパを集めるなど金策に走ったが、病院からは支払いが足りないために退院勧告が出される。とうとう、我慢の限界に達したジョンは、医師や患者を人質に救急病棟を占拠。人質解放の条件は、マイクを移植待ちリストへ載せることだった。

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